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医療法人 いわがきクリニック
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生活習慣病について

下記の病気は、食生活、運動、休養、喫煙、アルコールなど、日ごろのライフスタイルと密接な関わりがあることから「生活習慣病」と呼ばれています。
生活習慣病は40歳代を境に増え始めますが、あなたの心がけ次第で将来へのリスクを大幅に少なくできるのです。
生活習慣病を予防するには、まず自分の体や健康状態に関心を持って、理想的な生活習慣を保つ。そして、身近な病気や健診に関する知識を深めておくことが、とても大切です。

高血圧
骨粗鬆症
脳梗塞
高脂血症
お酒について
めまい
糖尿病
頭痛
不眠症
肥満


高血圧

血圧とは何でしょうか?

血圧とは何でしょうか?

心臓は全身に血液を送り出していますが、この血液が動脈の壁に与えている圧力を血圧と言います。
心臓が収縮したときの血圧を収縮期血圧と呼びます。最大血圧、最高血圧、上の血圧などとも呼ばれます。
心臓が次に送り出す血液をためている時期(拡張期といいます)の血圧を拡張期血圧と呼びます。
最小血圧、最低血圧、下の血圧などとも呼ばれます。
血圧は、心臓の送り出す血液の量(心拍出量といいます)、動脈壁の弾力性、末梢血管の抵抗などの要素によって決められます。

高血圧とは何でしょうか?

世界保健機構(WHO)では、収縮期血圧140mmHg未満、拡張期血圧90mmHgを正常血圧と定義しています。
しかし、1997年11月に改訂されました米国合同委員会の第6字報告(JNC‐Ⅵ)では、正常血圧を収縮期血圧<130かつ拡張期血圧<85と定義するなど基準を厳しくする傾向にあります。
【WHO/ISHの診断基準(1993年改訂)】

高血圧の原因は何でしょうか?

腎臓病・内分泌疾患・血管系疾患など原因となる疾患のはっきりしている二次性高血圧もありますが、
ほとんどの場合ははっきりした原因を特定出来ない本態性高血圧です。
本態性高血圧は遺伝的素因と生活習慣が複雑に絡み合って発症すると考えられていますが、まだ詳しい事はわかっていません。

高血圧に関係する生活習慣は?

塩分 塩分を取りすぎると血液中の水分が増加し、循環血液量が多く成るため血圧が上がります。
肥満 心臓は肥満のからだの隅ずみまで血液を供給するためにポンプの力を強めねばなりません。
運動不足 運動不足により肥満になります。血管の中も不純物が蓄積し動脈硬化(血管が硬くなる)の原因となります。
ストレス 睡眠不足・精神的な緊張は交感神経を刺激して血圧を上げます。
不眠 睡眠不足・精神的な緊張は交感神経を刺激して血圧を上げます。
お酒 長期のアルコール摂取

高血圧を放っておくとどうなりますか?

実は高血圧ははじめから色々な合併症を引き起こすわけではないのです。
長い間、血圧が高いまま放置しておくと、血管は血液の押す圧力により壁が厚く、固くなってしまい弾力性が失われてしまいます。
血管はもろく、血管がやぶれたり、傷つきやすくなります。さらに、傷ついたところから血管の壁にコレステロールが沈着して血管の内腔がせまくなります(動脈硬化)。最終的には血管がつまり種々の疾患が引き起こされることになるのです。

血管が詰まっておきる病気

  • 脳梗塞・ 脳梗塞後遺症とのお付き合い
    心筋梗塞(狭心症) 胸が痛くなる、それも締め付けられるような状態になる代表的な病気です。コレステロールが高い人、肥満の人、血圧が高い人などは心臓に血液を送る血管が硬くなって十分に血液が流れなくなって起こります。狭心症は放置すると心筋梗塞に移行して、心筋梗塞を起こすと起こって一日以内に多くの人が亡くなる きわめて死亡率が高い怖い病気です。
  • 閉塞性動脈閉塞症
    動脈硬化が進行すると、特に足では、動脈の閉塞により足の動脈が狭くなったり(狭窄)、ふさがったり(閉塞)して、足がいつも冷たかったり、しびれたり、間歇跛行(かんけつはこう)といって歩くと下腿(ふるらはぎ)の筋肉が痛くなるなどの症状がでてきます。この様な病気を閉塞性動脈硬化症と呼んでいます。

血管の破裂によっておきる病気

  • 脳出血
    脳の血管が圧力で破れ出血し、血液が脳組織の中に侵入して脳の機能に障害がおこることをいい、突発的で死亡率の高い疾患です。
  • 胸部動脈瘤破裂
    血管の壁に亀裂が出来、壁を裂くように血液が流れ込む疾患です。突然の胸痛で発症します。 

腎臓に影響を与えておきる病気

  • 腎硬化症
    腎臓の血管が動脈硬化を起こし、腎臓へ流れる血液の量が減ることによって腎臓の機能が低下してくる疾患です。 

脳に影響を与えておきる病気

  • 脳出血
    脳の血管が圧力で破れ出血し、血液が脳組織の中に侵入して脳の機能に障害がおこることをいい、突発的で死亡率の高い疾患です。
  • 高血圧性脳症
    血圧が高いために脳がむくみ頭痛・吐き気・意識障害などの見られる疾患です。 

心臓に影響を与えておきる病気

  • 心臓肥大(心不全)
    高い血圧が続くと心臓はより強い力で血液を送り出さないといけなくなります。
    そのため心臓の筋肉が徐々に厚くなり、心肥大が起こります。
    またこのような状態が長く続くと次第に心臓の力がなくなり血液を送り出せなくなってきます。この状態を心不全と呼びます。


骨粗鬆症

骨粗鬆症とは何でしょうか?

加齢に伴う骨の老化現象の中で、最も多くみられるのが骨量の減少です。
骨量の減少が何ら中の原因で病的に方進した状態が骨粗鬆症なのです。
骨粗鬆症の『鬆』とは大根などにすが入った状態をさす言葉で、本来緻密である骨の組織がスカスカになった状態をいいます。
我々の体の骨量は成長とともに増加し20~30才頃に最高に達します。
それ以後は次第に減少し女性では、閉経後に急速な骨量の減少が起こることが知られています。
骨は一度成長がとまると、長さ・太さも一定になり一見変化がない様に見えますが、実際は骨の組織は常につくり替えられ、新鮮な組織で強度を維持しています。
つまり骨は日夜、古い骨を吸収し新しい骨が形成されているのです。この骨の吸収と形成のバランスが崩れると骨はもろくなります。

骨粗鬆症の原因は何でしょうか?

  • 原発性骨粗鬆症
    閉経(月経がなくなること)や加齢(歳をとること)にいろいろな原因が重なっておこる、最も多くみられる骨粗鬆症 
  • 続発性骨粗鬆症
    特定の病気や薬剤によっておこる骨粗鬆症 
  • 原発性骨粗鬆症
  • 退行期骨粗鬆症
  • 閉経後骨粗鬆症
    女性の閉経後は、女性ホルモンが少なくなるため骨吸収が強くなる
  • 老人性骨粗鬆症
    加齢とともにおこり、男性・女性の両方にみられる
  • 特発性骨粗鬆症
    妊娠後骨粗鬆症、若年性骨粗鬆症など
  • 続発性骨粗鬆症
  • 薬剤性
    ある種の薬剤を長期間使用するとおこる
  • 関節リウマチ
    炎症のある関節の近くの骨がもろくなる。また、痛みのために運動しない(動かない)ためにおこる
  • 糖尿病
    特に1型の糖尿病でみとめられる
  • 甲状腺機能亢進症
    甲状腺ホルモンの働きが過剰になり、骨吸収が強くなる
  • 性機能異常
    両方の卵巣を手術により摘除した場合、性ホルモンが低下し、閉経後と同様の状態になる
  • 不動性
    寝たきりなどで骨に体重をかけていない場合、骨を作る働きが弱くなる
  • その他
    栄養性(偏食・嗜好品のとりすぎなど)、先天性疾患など

骨粗鬆症に関する生活習慣は?

加齢

性ホルモン産生の低下のほかに、年をとると骨芽細胞(骨をつくる細胞)の働きが弱くなります。
また、腎臓の働きも低下するため活性型ビタミンDがつくられにくくなったり、食事の量が少なくなったりするため、カルシウムの吸収量が低下します。

カルシウム摂取量が少ない・偏食

乳製品をとっていなかったり、偏食して栄養バランスが偏ったりすると、食物からカルシウムなどが十分にとれなくなります。

閉経

閉経に伴って女性ホルモンが急激に低下すると、破骨細胞(骨を壊す細胞)の働きに骨芽細胞の働きが追いつかなくなります。

運動不足

運動不足

適度な運動で骨に刺激を与えると骨は丈夫になります。反対に、運動しなくなると骨はだんだん弱くなっていきます。

日光に当たらない生活

日光に当たると、皮下でビタミンDが合成されます。ビタミンDは腸からカルシウムを吸収するために必要な物質です。

喫煙

ニコチンは、腸からのカルシウムの吸収を阻害し、カルシウムを尿中に排出します。また骨芽細胞の機能低下も引き起こします。

嗜好品のとり過ぎ

嗜好品のとり過ぎ

コーヒーなどに含まれるカフェインのとり過ぎや、過度の飲酒は骨量の減少につながります。

極端なダイエット

食事を極端に減らすダイエットは、栄養不足、特にカルシウム不足の原因になり、骨量の減少を招きます。

骨粗鬆症の診断は?

血中のCa(カルシウム)、P(リン)、AI‐P(アルカリフォスファターゼ)の測定、尿中のNTxの測定、X線撮影などによる骨量の減少の測定、最近では超音波装置による骨密度を簡単に測定することができ、正確に診断できます。

骨粗鬆症を放っておくとどうなりますか?

当然骨折をしやすくなったり腰痛がひどくなります。

背骨の骨折

背骨には軽度の「変形」から明らかな「骨折」まで、いろいろな段階の骨折がみられます。
激しい痛みで動けなくなってしまうこともありますが、痛みのないこともありますし、慢性の痛みがみられる人もいます。
しかし、安静にして寝てばかりいると筋力が低下し、骨もさらに弱くなってしまう恐れがあります。通常コルセットで腰を固定し、座る・立つ・歩くという訓練が可能かどうか、主治医とよく相談するようにします。

手首の骨折

転んで手のひらをついたときなどにおきる骨折で、手術をしたり、手首から肘のあたりまでをギプスなどで2~4週間固定したりします。 

腕の付け根(大腿骨)の骨折

転んで肘などをついたときにおきる骨折で、肩のまわりをギプスなどで固定します。 

太ももの付け根の骨折

太ももの骨(大たい骨)の上端が折れやすい理由は、この部分は転んだときに力がかかりやすいからです。
高齢者では転んだ時にとっさに手をつけないため、膝をついたり、しりもちをついたりして、この部分が折れてしまうのです。
この部分の骨折は早く治して歩けるようにしなければ、寝たきりの原因になってしまうことが少なくありません、そのため治療には多くの場合手術を行います。手術後は早期からリハビリテーションを始めます。


脳梗塞

脳梗塞とは何でしょうか?

脳血管障害は我が国死亡原因の第2位であり、死亡しなくても寝たきりになる最も大きな原因は脳血管障害です。
その中で最も頻度が多いのが脳梗塞・脳血栓などの虚血性脳血管障害であり、症状の出現(前兆)を見極め、正しい治療が必要となります。

脳血栓とは、脳の血管に動脈硬化などの変化が起こり、そのような部分に血液が固まって血管が細くなったり、つまってしまった状態です。

脳塞栓とは、心臓や心臓を出てから脳に至る前の血管の中で血液が固まった血栓が出来て、これが血液の流れに乗って脳の血管に入り込んで脳の血管をつめてしまう状態です。

いずれの場合も血液が不足したままだと脳の組織が梗塞になってしまいますが、早期に脳の血流が改善すると脳梗塞を免れたり、障害を最小限で食い止めることが可能になります。
高血圧、高脂血症、糖尿病などの治療中に手足が麻痺したらすぐ、1~2時間以内に専門病院に駆けつけなければいけません!
麻痺の原因が脳梗塞の時、最新治療が有効なのは発症数時間以内です。
翌日まで麻痺を我慢していては、ある程度の後遺症が残ることは覚悟しなければなりません。

脳梗塞後遺症に対してのリハビリ効果

脳梗塞後遺症に対してのリハビリ効果

脳梗塞後遺症である運動麻痺や感覚障害、言語障害などがなかなか治らないことは少なくありません。
急性期の内科的治療、外科的治療が一段落しても社会復帰するまでの間にいろいろな訓練が必要になります。
これがリハビリテーションです。リハビリテーションの目的は、残された機能を最大限に引き上げて家庭復帰、職場復帰をすることです。
リハビリテーションをすれば元通りに回復すると考えている人もいるかもしれませんが、一度完全に失ってしまった機能はたとえリハビリテーションをしても100%元通りにはなりません。
しかしながら、リハビリをした結果、麻痺は治らなくても自分の身の回りのことはもちろん、掃除、洗濯、台所の仕事などおどろくほど上手にこなしている人もいます。
あきらめないでリハビリに取り組むことはとても大切なことです


高脂血症

高脂血症とは何でしょうか?

高脂血症とは血中のコレステロールや中性脂肪が高い状態を言います。

高脂血症の原因は何でしょうか?

高脂血症の原因は何でしょうか?

コレステロール、中性脂肪の多い食品の摂りすぎが原因か、もしくは排泄不足(運動不足)が原因です。

高脂血症に関係する生活習慣は?

カロリーの高い食品のとりすぎ

エネルギーのとりすぎは、脂肪の過剰摂取を招き、肥満の原因になります。
肥満になると、動脈硬化を促進する悪玉コレステロールが増え、逆に動脈硬化を抑える効果が期待できる善玉コレステロールが低下するリスクがあります。 

コレステロールの多い食品のとりすぎ

コレステロールは体内で細胞膜やホルモンの原料となる非常に大切なものですが、とり過ぎると血中コレステロールを増加させ、動脈硬化を促進します。コレステロールは1日300mg以下に抑えましょう。

動物性脂分の多い食品のとりすぎ

脂肪の成分には、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸は動物性の脂に多く含まれ、コレステロールを増やす働きをします。一方不飽和脂肪酸は植物性の油や魚の脂に多く含まれ、コレステロールを減らす働きを持っています。高脂血症は動脈硬化を進行・悪化させやすいので、動物性脂肪の多い食品は控えましょう。 

食物繊維の不足

食物繊維には悪玉コレステロールを低下させて、善玉コレステロールを増加させる働きがあります。またコレステロールそのものを体外に排泄する作用もあります。食物繊維は未精白の穀類(玄米・麦ごはん・全粒粉パンなど)や野菜、芋、きのこ、海藻、くだもの、豆類などに多く含まれます。こうした食品を上手にメニューに取り入れましょう。

高脂血症を放っておくとどうなりますか?

血液中の悪玉コレステロールが多い状態が長年にわたって続くと、動脈の内壁に少しずつ沈着し、次第に血管壁が厚くなり弾力がなくなっていきます。この状態が動脈硬化です。動脈硬化が進むと血管内腔がせまくなり、最終的には血管が詰まってしまいます。

血管が詰まっておきる病気

  • 脳梗塞
    脳梗塞後遺症とのお付き合い
  • 心筋梗塞(狭心症)
    胸が痛くなる、それも締め付けられるような状態になる代表的な病気です。コレステロールが高い人、肥満の人、血圧が高い人などは心臓に血液を送る血 管が硬くなって十分に血液が流れなくなって起こります。
    狭心症は放置すると心 筋梗塞に移行して、心筋梗塞を起こすと起こって一日以内に多くの人が亡くなる きわめて死亡率が高い怖い病気です。
  • 閉塞性動脈閉塞症
    動脈硬化が進行すると、特に足では、動脈の閉塞により足の動脈が狭くなったり(狭窄)、ふさがったり(閉塞)して、足がいつも冷たかったり、しびれたり、間歇跛行(かんけつはこう)といって歩くと下腿(ふるらはぎ)の筋肉が痛くなるなどの症状がでてきます。この様な病気を閉塞性動脈硬化症と呼んでいます。


お酒について

お酒の何が悪い?

お酒の何が悪い?

お酒は「百薬の長」などと言われ、適量であれば、ストレスを解消し、食欲を増し、睡眠を促し、動脈硬化を予防するなどの作用があります。しかし、飲み過ぎれば肝臓や膵臓に悪影響を及ぼします。

お酒が引き起こす病気

アルコールの取りすぎは、胃炎・急性膵炎・慢性膵炎・口腔や食道の癌を引き起こすほか、痛風・高血圧症などの悪化にも関与しますが、一番問題になるのは、肝障害です。

大量の飲酒を続けていると肝臓の細胞内に中性脂肪がたまっていきます。
肝臓の細胞全体の30%以上に脂肪の塊が沈着した場合を脂肪肝と言います。
さらに飲酒を続けていくと、アルコール性肝線維症やアルコール性肝炎に進展します。
前者は肝細胞の周囲に線維が増加していくもので、後者は肝細胞がアルコールのために変性・壊死を起こした状態です。

いずれの場合も進行するとアルコール性肝硬変となります。
肝硬変は、肝細胞の破壊が繰り返されることにより組織の線維化が進み、肝臓が硬くなった状態で、こうなると肝臓は正常の働きができなくなり、生命に係わる状態となります。

これらの肝障害の問題点は、自覚症状がほとんどないか、あっても軽度のだるさ・食欲不振程度で、あまく見ているうちに肝障害が進行し、気がついたときにはすでにかなり重症という事が少なくないことです。
唯一職場検診などの時に行われる肝機能検査がその存在を発見するチャンスです。


めまい

めまいとは何でしょうか?

空間的な関係を異常に感じることをいいます。中枢性のめまいは非回転性で脳幹部の障害で生じます。
また未梢性めまいは回転性で内耳、前庭神経(核)の症状で生じます。よく耳にするメニエール病は難聴を伴う未梢性めまいです。

めまいの原因は何でしょうか?

回転性めまい

自分自身がグルグルまわったり、周囲がグルグルまわる感じをいいます。
物が左右や上下に流れるように感じることもあります。
平衡器官に急激な変化(血流障害、炎症、内耳のむくみなど)が起きたときに生じます。
耳の病気でも、脳の病気でも起きてきます。

回転性めまい

【代表的な病気】

  • メニエール病
    耳鳴りや難聴を伴い、発作を繰り返す
  • 突発性難聴
    急に聞こえが極端に悪くなる
  • 前庭神経炎
    激しいめまいが起こり、その後もふらつきが続いている
  • 中耳炎によるめまい
    昔から中耳炎があり、耳だれが時々でる
  • 椎骨脳底動脈循環不全
    高血圧症や動脈硬化症がある
  • 小脳や脳幹の出血

動揺性めまい

頭やからだがグラグラ揺れている感じや、フラフラする感じを言います。また、実際に歩くとふらつく感じも含めます。回転性めまいを起こす病気でも、このような症状になることがあります。平衡器官がある程度広い範囲でおかされたときに多いようです。歩いてフラフラする時には、小脳の障害のこともあります。

動揺性めまい

【代表的な病気】

  • 上記の回転性めまいを起こす病気の慢性期
  • 薬物によるめまい
    暗闇でふらふらが強く、歩行中に物が揺れて見える
  • 聴神経腫瘍
    いつとはなしに片側の聞こえが悪く、歩くとふらふらする
  • 脳幹・小脳梗塞
  • 脊髄小脳変性

浮動性めまい

からだがフワフワする感じ。からだが宙に浮いたような感じ。船に乗っているような、あるいは雲の上を歩いているような感じ。また、なんとなく頭がフワーッとする感じ などを言います。病気が軽い時にはこの様な症状になることがありますが、これらの症状だけでは実際に病気があるのか分かりません。長くつづくようなら、一度検査を受けられたらよいでしょう。 

立ちくらみ

(眼前暗黒感)立ち上がった瞬間にクラクラッとしたり、長く立っていて目の前が暗くなる感じのことをいいます。
子供には時々みられます。(起立性調節障害といいます)
また、ふだん低血圧ぎみの人もなりやすいです。
最も注意しなければならないのは、高血圧症や脳動脈硬化症のある人です。
このような人が急に血圧が下がると脳梗塞をおこす危険があります。


糖尿病

糖尿病とは何でしょうか?

糖尿病とは何でしょうか?

血液中の糖分が異常に高くなってしまった病気です。 
食事をすると、誰でも一時的に血糖値が高くなりますが、血糖値が高くなると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げるように作用します。インスリンが分泌されなかったり、分泌されても量が少なかったり、インスリンがうまく作用しなかったりすると、血糖値は正常値を越えて高くなってしまいます。

糖尿病の原因は何でしょうか?

糖尿病の発症には、体質的な素因が関係しています。
比較的若い時期に発症する糖尿病は、ウイルス感染により自己免疫と呼ばれる異常現象によるものが大半を占め、重症になりやすいと言われています。
インスリンの分泌量が少ない、インスリンの効き目が悪いなどの素因は元々の体質が大きな原因です。しかし、体質的因子だけで糖尿病が発生するわけではなく、それに種々の生活習慣が加わることで初めて発症します。

糖尿病は2種類に大別されます
インスリン依存型糖尿病
インスリンを自分で作ることが出来ない為、外からおぎなう(インスリン注射)必要のある方をと言い、15歳以下の子供に多く見られます。 

インスリン非依存型糖尿病
常にインスリンを外からおぎなわなくても薬や食事療法で血糖値をコントロールできる方をインスリン非依存型糖尿病と言い、日本ではこの種類が大半を占めます。

この2種類の他にも膵臓そのものの病気や、ホルモン異常によって2次的に発症する場合もあります。

糖尿病に関係する生活習慣は?

糖尿病に関係する生活習慣は?

  • 肥満
    運動不足 運動不足により肥満になります。
  • ストレス
    お酒 長期のアルコール摂取

糖尿病を放っておくとどうなりますか?

病院や健康診断で尿に糖が出たとか、血糖値が高いと言われても、すぐに重症な病気になることはあまりありません。しかし血糖値が高い状態を5年・10年・20年と長年続けると糖尿病は各機能に障害を与えていきます。ですから、最初は無自覚・無症状でほったらかしにされ本人も気がつかない内に症状が重くなっていたと言う場合が多いようです。
しかし糖尿病の怖さはその長年の蓄積が各種病気を引き起こします。

糖尿病が引き起こす病気

糖尿病が引き起こす病気

  • 糖尿病性網膜症・白内障(重症になると失明する)
  • 腎臓障害
    蛋白尿・むくみ・尿毒症を引き起こす 
  • 神経障害
    神経痛・手足のしびれ・インポテンツ 
  • 動脈硬化
    狭心症・心筋梗塞・脳卒中・脳血栓症・壊疽(えそ)


頭痛

頭痛とは何でしょうか?

頭痛とは何でしょうか?

頭痛は、痛みの起こり方によって、大きく
「日常的に起こる頭痛」
「脳の病気に伴う頭痛」
「慢性頭痛」

に分けて考えられます。

  • 日常的に起こる頭痛
    かぜや二日酔いによるもので、原因が解消されれば自然に治ります。 
  • 脳の病気に伴う頭痛
    くも膜下出血、脳出血などによって起こり、何の前ぶれもなく激しい痛みがあらわれることが多く、生命に危険がおよぶケースもあるので注意が必要です。 
  • 慢性頭痛
    原因がはっきりしないまま、繰り返し起こる頭痛です。いわゆる「頭痛持ち」の頭痛で、頭痛全体の約80%はこのタイプといわれています。
    慢性頭痛は、その原因やあらわれ方によって「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3つに分けられます。
    突然に見舞われる強い頭痛はもちろんのこと、安静にしていても治まらない、あるいは繰り返し起こり、しかも次第にひどくなるような場合、そして市販の鎮痛薬を服用してもいっこうに改善されないといったときも、ためらわず医師の診察を受けるようにしましょう。

慢性頭痛の種類

  • 緊張型頭痛
    緊張型頭痛は、無理な姿勢を長時間続けたときのような肉体的ストレスや、仕事上の悩みのような精神的ストレスによって起こる頭痛です。どの年齢層にもみられます。このタイプの頭痛は、午後になって疲れてくると痛みが強くなる傾向があります。 
  • 片頭痛
    疫学調査によると、日本人の約8%が片頭痛に悩まされているといわれ、男性よりも女性に多くみられます。
    たいていの場合、10~20歳代ではじめてあらわれ、その後、いわゆる「頭痛持ち」に移行します。
    片頭痛の場合、痛みは数時間から、長い場合は数日間続きます。
    片頭痛の名のとおり、頭の片側のこめかみから目にかけてのあたりが痛むことが多いのですが、頭の両側や後頭部が痛むケースもみられます。 
  • 群発性頭痛
    群発頭痛は、緊張型頭痛や片頭痛と比べて患者数が少ないため、聞きなれないかもしれません。この名称は、群発地震のようにある期間に集中して頭痛が起こるところからつけられました。
    たとえば、春先や秋口など季節の変わり目にはじまり、いちど痛みがあらわれると、毎日のように頭痛を起こすようになります。
    痛みは一定期間、たいていは2週間~2ヵ月くらい続きます。
    その後、半年から2~3年と、しばらく時間がたった後、再び同じような頭痛に見舞われるのです。
    頭痛の起こっている期間のことを「群発期」と呼んでいます。群発期以外の期間は頭痛はすっかり治まってしまいます。

慢性頭痛の原因は何でしょうか?

緊張型頭痛

慢性頭痛の原因は何でしょうか?

「うつむき」や「前かがみ」といった無理な姿勢が続くと、首すじや肩、後頭部の筋肉が収縮し、「筋肉のこり」を招きます。その結果、硬くこった筋肉が神経を圧迫して、頭痛を引き起こすと考えられています。また、精神的ストレスも筋肉を収縮させることがわかっています。

片頭痛

  • 過労や睡眠不足、精神的ストレス
    ハードな仕事をがんばってやり終えたとき、大きな悩みから解放されたときなど、緊張がとけてほっとしたとたん、それまで抑えていたストレスが一気に噴き出して頭痛がはじまるというパターンが多いようです。これは、ストレスのかかっている最中には緊張によって収縮していた血管が、リラックスすることによって拡がるためと考えられます。
    実際、ウィークデーはなんでもないのに、せっかくの休日、朝から片頭痛に悩まされるという人は少なくありません。このようなケースは「週末頭痛」ともよばれています。 
  • 月経、妊娠、出産などによる女性ホルモンの分泌バランスの変化
    生理のはじまる1~2日前や、生理中によく起こります。妊娠中、片頭痛は一時的に治まることが多いのですが、出産後はまた始まります。経口避妊薬(ピル)を服用した場合も、片頭痛が生じやすくなることがあります。 
  • 家族歴
    家族や親族の中にも同じような頭痛持ちの人がいることが多く、その点から遺伝的体質との関係も考えられます。特に母親が片頭痛の場合、娘が片頭痛になる確率が高いことが知られています。 
  • 特定の食べ物
    人によっては、アルコールやチョコレートあるいは食品の防腐剤として使われている亜硝酸塩、グルタミン酸などの添加物によっても片頭痛が誘発されるといわれていますが、これらの食物が直接影響しているかどうかは疑問視されています。食べた時の状況に関係がある場合も考えられます。
    頭痛日記で細かく観察し、自分にとっての誘因はなんであるかをチェックしてみましょう。ただし、あまり神経質になり過ぎないようにして下さい。 
  • 空腹
    ダイエット中であったり、朝食を食べないで学校や会社へ行くと、頭痛が起こることがあります。 
  • 人込みや騒音、まぶしい光
    デパートなど人の集まる場所に出かけると、頭痛が起こる場合がよくあります。
    この場合、人込み、騒音、まぶしい光、ストレスあるいは香水のにおいなどによって頭痛が誘発されていると考えられます。
    また、旅行へ行くと頭痛が起こるという話もよく聞きます。
    旅行には、車酔い、早起き(寝不足)、不規則な食事、疲労、ホテルの部屋の乾燥、ストレス、ストレスからの解放など、頭痛に関連する実に多くの要因が絡んでいます。 
  • 気候の変化
    低気圧が近づくと頭痛が起こりやすいことが知られています。また、寒さによって頭痛が誘発される場合があります。
    冷房している室内で、冷気が直接頭に当たる場合などによく起こります。この場合は頭や首にスカーフを巻くなどして、冷気を防ぐとよいでしょう。
  • 睡眠
    寝すぎ、寝不足も片頭痛の誘因となります。 
  • 群発頭痛
    群発頭痛の起こる詳しい原因については、まだ明らかにされていませんが、片頭痛と同じように、頭部の血管の拡張が関わっていると考えられています。
    群発頭痛の場合は、目の後ろを通っている血管が拡張して炎症を引き起こすため、目の奥が痛みます。


不眠症

不眠症とは何でしょうか?

不眠症とは何でしょうか?

『不眠』と一口に言っても、人により症状は様々です。一般的に睡眠障害は

①寝つきが悪い(入眠障害)
②夜中に途中で目が覚めてしまう(中途覚醒)
③朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)

に分類され、①入眠障害がもっとも多くみられますが、それぞれのタイプで治療法・対処法も異なるのでまず、自分がどのタイプなのか?また不眠になってしまった原因は何か?をまず知ることが必要です。

不眠症の原因とは何でしょうか?

生理的不眠

睡眠充足状態、加齢的、生態リズムのずれ。病的な不眠ではありません。

過緊張性不眠

日中に極度の緊張状態を必要とする仕事の方は、神経の高ぶりがなかなか落ち着かず寝つきが悪いのです。

ストレス性不眠

ストレスが原因であったり、思い悩むことが多い場合には精神的に障害を受け「うつ病」に移行

アルコール性不眠

アルコールは確かに入眠を誘いますが、中途覚醒がみられ、またその悪循環により睡眠障害になります。 

薬物性不眠

薬物も自分の障害のタイプに合ったものを使用しないと睡眠障害になります。

環境性不眠

騒音や照明などの環境因子が身体に影響を与えている場合があります。

不眠症の治療は?

治療としては基本的に『睡眠』は、リラックスすることが重要です。
基本的に身体は必要な睡眠を自分でとろうとしてくれるわけですから、無理に構えないようにし、できる限り毎日規則正しい時刻に睡眠が取れるようにすることです。
適度の運動をすることは、身体の疲れと精神的なストレスの発散につながり、睡眠を促進します。
またごく少量の飲酒であれば、寝付きをよくし、その後の睡眠にはあまり影響を与えないことが知られていますが、それ過量になると、睡眠後半の睡眠の質が悪化し、中途覚醒が増え睡眠の充足感がなくなり、かえって睡眠不足となります。
これらの工夫により睡眠障害が改善しない場合は、医師に相談して睡眠薬の服用を試みてもいいかもしれません。
自分のリズムが戻ってくれば薬に頼らなくてもよくなると思います。


肥満

肥満とは何でしょうか?

肥満とは何でしょうか?

肥満は本来体脂肪の異常増加を意味しますが、通常は、測定が容易である体重で定義されます。

BMI(肥満指数):体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))=22
が最も健康であることがわかりました。そこで、

身長(m)×身長(m)×22 → 標準体重(kg)
としたのです。
(例)165 cm の人は、1.65×1.65×22=59.9 kg が標準体重です。

BMIからみる肥満度
18.5未満 「やせ」
18.5以上25未満 「正常」
25以上30未満 「1度肥満」
30以上35未満 「2度肥満」
35以上40未満 「3度肥満」
40以上 「4度肥満」 

なお、体脂肪率では男性は20%以上、女性は30%以上の場合、肥満と考えられます。

肥満が引き起こす病気

生命保険会社の調査によると「肥満者は短命」という結果が出ています。
また、中高年者に問題となる生活習慣病は肥満の人ほど多く発症しています。
また、食べ過ぎや運動不足の生活が長期間にわたって作り出されたものが「肥満」です。
肥満自体も生活習慣病といえます。

クリニック案内

医院名
医療法人 いわがきクリニック
院長
岩垣 聡一
住所
〒590-0075
大阪府堺市堺区南花田口町2丁2番7号
診療科目
外科・内科・リハビリテーション科
電話番号
072-228-2030
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